給排水衛生設備の概要


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一級建築士 細川 國雄


1 給水設備


水道設備:給水圧力0.15kgf/p2以上

硬水カルシウム塩を多く含み洗濯用には不適当、ボイラー内にも白いスケールが

簡易専用水道10m3を超える、水道技術管理者は不用

定期検査:1年1回水槽清掃・汚染防止策・給水栓の色、臭い、味・害があると直ちに停止
1年1回地方公共団体機関か厚労大臣指定者の検査

水質検査:遊離残留塩素0.1ppm
結合残留塩素0.4ppm

給水方式:水道直結方式(停電時断水しない)衛生的
高置水槽方式(受水槽〜ポンプ〜高置水槽)
圧力水槽方式(受水槽〜ポンプ〜圧力タンク)
ポンプ直送方式(受水槽〜ポンプ)
増圧直結給水方式(増圧給水ポンプ)

受水槽設備:受水槽(1日使用量の1/2)・高置水槽(1日使用量の1/10)・圧力水槽
1住戸1日使用量1m3

受水槽設備の基準:6面点検・底部周壁60cm・上部100cm保全スペース
床下式受水槽は禁止・FRP強度・耐食性ステンレス・天板1/100勾配
クロスコネクション禁止・径60cmマンホール・天板より10cm鍵付パッキン入り
受水槽の高さ1m以下は内はしご無し・通気管・防虫網・飲料水以外の配管禁止

水質:毎日
色度5度以下・濁度2度以下・遊離残留塩素0.1ppm以上ただし結合残留塩素0.4ppm以上

毎月

一般細菌100個/ml以下・大腸菌類無検出・硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素10mg/l以下・塩素イオン200mg/l以下・有機物等10mg/l以下・ph値5.8〜8.6・味・臭気・色度5度以下・濁度2度以下

原則毎月

鉛0.05mg/l以下・クロロホルム0.06mg/l以下・ジプロモクロロメタン0.1mg/l以下・プロモジクロロメタン0.03mg/l以下・プロモホルム0.09mg/l以下・総トリハロメタン0.1mg/l以下・亜鉛1.0mg/l以下・鉄0.3mg/l以下・銅1.0mg/l以下・蒸発残留物500mg/l以下

着色の原因:赤水は給水設備の錆・青水は銅配管の錆・黒水は給水配管のマンガン・
白水はめっきの溶出、微細空気の気泡
軽度の赤水は休日明けなど・中度の赤水は使用中に赤水解消・高度の赤水は常時赤水が出る

赤水の発生原因:給水管の老朽化・受水槽容量に対し使用料が少ない・給水設備の清掃管理不十分
赤水発生中は残留塩素不足ぎみ

赤水発生の対策:水質検査の実施・給水設備の清掃・給水管取替・防錆剤添加
管材:硬質塩化ビニールライニング鋼管・ポリエチレン粉体ライニング鋼管
ライニング更生工事:建設技術評価規定で評価した更生工事
AS工法:ブロアーにより管内に砕石を高圧で吹き込み錆を除去した後エポキシ樹脂液を管内に塗布する工法
給水用防錆剤:ポリ燐酸塩系・珪酸塩系・両者混合系(給水用防錆剤品質規格適合品)
保健所に届出防錆管理責任者の監督指導のもとに行う
厚生労働省令(昭和57年第194号):給水配管更新工事等が行われるまでの応急対策
その他:磁気装置・磁気装置と天然石濾過器・電子装置が開発されています。


2 給湯設備

給湯方式:局所式・中央式・瞬間式・貯湯式

瞬間式局所給湯方式・貯湯式局所給湯方式

ガス瞬間湯沸し器:1号とは温度を25℃上昇させた湯を毎分1リットル出湯できる能力をいう

電気温水器:深夜電力(200v)を使用してタンク内のヒーターで約85℃に沸かして貯湯する


3 排水設備

排水とは:汚水・雑排水・雨水・特殊排水

排水の種類:汚水「大小便を含んだ排水」
雑排水「台所・洗面・浴室・洗濯場」
雨水「屋上・バルコニー・駐車場」

排水及び排水方式:し尿浄化槽「ディスポーザー設置」
合流式:汚水と雑排水、雨水を同一系統で排水
分流式:汚水と雑排水、雨水を別系統で排水
重力式排水:竪管から自然流下させる方式
加圧式排水:地下から排水ポンプを使用する方式
直接排水:洗面器や便器から排水「臭気防止用トラップが必要」
間接排水:給水ポンプ・給水タンクの水抜き管・プール用濾過装置


【排水口空間】

間接排水管の管径(o)

排水管空間(o)

25以下

最小50

30〜50

最小100

65以上

最小150

飲料用貯水タンクは最小150o

排水管の勾配:空気調和・衛生工学会規格では適正流速を0.6〜1.5m/s

【排水横管勾配】

管径(o)

勾 配

65以下

最小1/50

75・100

最小1/100

125

最小1/150

150〜300

最小1/200


トラップ:悪臭防止・衛生害虫の侵入阻止
封水深さは5p〜10p
昭和48年にメタンガスが排水管内を通ってトイレに充満し、トイレでタバコを吸ったら引火し、やけどをした事件があった。
サイホン式トラップ(管トラップ)洗面所・
非サイホン式トラップ(隔壁トラップ)浴室・洗濯場・台所
造り付けトラップ・大便器
二重トラップは排水管内に圧力変動をもたらし、排水障害をもたらすので禁止

破封及び破風の原因:事故サイホン作用・大量の排水が原因で各個通気管を設置すれば防止できる
誘導サイホン作用・排水竪管が瞬間的に満水状態になったとき吸引作用により破封する
跳出し作用・上下階から同時に多量の排水があった場合に中間階の管内圧力が高まり封水が飛び出す現象
毛管現象・糸くず、布くずなどが引っかかり破封する現象
その他・長期間洗面器などを使用しない場合に蒸発して破封


4 排水設備

雨水の排水:合流式下水道地域では、汚水、雑排水といっしょに下水道に放流
分流式下水道地域では、雨水は別系統で放流
下水道のない地域ではそのまま河川などに放流

ルーフドレン:陸屋根に降った雨水を集めて雨水排水竪管に導くための鋳鉄製の雨水取入口
雨水配管の途中に雑排水管を連結してはいけません。雨水排水竪管を通気管や雑排水管と兼用してはいけません。大雨時に室内に逆流する恐れがあるからです。

雨水桝:敷地に降った雨水を集めたり、地中埋設管の接続や点検・清掃のため設置します。
底部には泥溜めを設け、下水道からの逆流防止トラップを設けます。

通気管:排水管内に大気を導入し破封を防止し、さらに排水管内の換気にもなります。
ループ通気方式・2〜8個の衛生器具の排水トラップを一括して通気します。
各個通気方式・各個に通気管を設けるので最もよい通気方式です。
伸頂通気方式・排水竪管の頂部えお延長し大気中に開放する方式です。
共用通気管・背中合わせの衛生器具の器具排水管の交点から立ち上げた通気方式です。

通気管管末:金網の設置・屋上から0.2m以上立ち上げる

通気管の禁止事項:クラウン通気管・低位通気管


5 し尿浄化槽

単独処理と合併処理:単独処理は汚水のみを処理し、合併処理は汚水と雑排水を処理します。
浄化槽法の改正(平成13年4月1日)で合併処理浄化槽の採用が義務付けられました。

浄化槽に関する用語
BOD(生物化学的酸素要求量):1リットルの水を20℃で5日間放置する間に消費される酸素のmg数のことで、単位はr/lあるいはppmといい、水質汚濁の指標として使われています。数値が少ないほど水質がよいということです。
DO(溶存酸素):水中に溶け込んでいる酸素濃度で単位はr/lかppm、清水では7〜14です。数値が多いほど水質がよいということです。
BOD除去率:流入汚水を浄化したBODを流入汚水のBODで除去した数値
BOD除去率={(流入水のBOD−放流水のBOD)÷流入汚水のBOD}×100
BOD量(BOD負荷):1日当り流入するBODの総重量、単位はs/日
SS(懸濁物質、浮遊物質):水中に分散した直径2o以下の水に溶けない微粒子、単位はr/l、数値が少ないほど水質がよいということです。
ばっ気:汚水中の好気性微生物に酸素を送り込むこと。
スカム:沈殿槽の水面に浮かんだ固形物。

浄化処理の方法:一次処理「スクリーン処理」
二次処理「科学的・生物学的処理」
三次処理「高度の処理」

浄化槽の機能:物理的機能「スクリーン設備」→生物学的機能「ばっ気槽」→科学的機能「消毒槽」

生物膜法:好気性細菌に汚水を接触させ好気性分解により浄化する方法

活性汚泥法:ばっ気槽に汚水と酸素を与えると、活性汚泥の好気性微生物の塊(フロック)が沈殿槽にあふれ、沈殿槽での上澄み水を消毒してから放流します。

浄化槽の維持管理:点検内容を3年間保存
処理対象人員が501人以上の浄化槽には環境省令で定めた技術管理者の設置が必要
処理対象人員が500人以下の浄化槽は浄化槽管理士に委託できる。
年1回(全ばっ気方式では6ヶ月ごと)指定検査機関の浄化槽検査員による水質検査
年1回(全ばっ気方式では6ヶ月ごと)浄化槽の清掃を実施し、記録を3年以上保管




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