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建物・設備等の不具合点検事例 マンションアフター点検の取り組み報告 管理組合 理事長 中 澤 総 1.なぜ点検に力点を置くことに目覚めたか。 ●当組合は分譲入居後1年目から大きなトラブルが発生し、分譲会社、管理会社と折衝を繰返してきました。その過程で分譲会社・管理会社は組合にとって善意のパートナーではなく、条件付パートナーであることを実感しました。組合がリーダーシップを発揮して問題を解決しようとしなければ、住民が望むのとは異なる結論が用意されているからです。その関係はある種のパワーゲームであるというのが正直な気持ちです。 ●自然な流れとして、分譲会社等が準備した管理委託契約、エレベーター、植栽、設備監視などを吟味して、組合が直接交渉で引き下げや契約解除に取り組みました。その一環として、灯油共同購入をしているマンション・ネットを知り、即座に申し込み、以降欠かさずセミナーに参加してきました。ここで多くの情報を得て、当組合の実情と照らし合わせる中で、組合による点検が非常に大切な意味をもつことを学びました。 2.アフターサービス点検とは・・分譲会社が調べて直してくれる??? ●従来アフターサービスを無償修理サービスというイメージで捉えていましたが、全く異なることを知りました。瑕疵・不具合・アフターサービスの意味を正確にすると同時に、組合が確信と裏付けをもって分譲会社や施工会社と折衝することで単なるアフター点検を超える工事ができました。分譲会社が善意で自ら積極的に点検し修繕してくれるという幻想は、現実には絶対起きません。 ○瑕疵とは通常有しているべき品質・性能に欠ける点があるとか、表示されている品質・性能が備わっていないこと。不具合はその個人にとって都合の悪い事柄をいいます。 ○アフターサービス(規約)は商品購入後の無償サービスではなく、住宅購入の場合は売買等の契約に基づく責任(約定責任)であって、サービスではありません。 ○アフターは瑕疵の全てが対象ではなく売主が定めた不具合(瑕疵)が保証の対象。定められていない瑕疵・不具合は補修対象ではない。 ○アフターは瑕疵担保責任や債務不履行責任等の損害賠償を補修処理により解決しようとするのが主眼です。 3.当組合の1年目アフター点検の取り組み ●1年目アフター点検2ヶ月前に分譲会社責任者に連絡し、組合で点検をするので実施時期を延期してもらうことにしました。すでに理事会では、新築マンションは3年目までに相当な修繕を要する不具合がでるとの認識をもち、管理員さんに不具合箇所をメモしてもらったり、自分たちでも屋上その他を点検して回りました。しかし、ひび割など誰でも分かるものはいいのですが、素人では判断できないことが多すぎました。 ●点検調査には理事・管理員が随行しました。H氏の説明を受けながら、4時間をかけ見て周り指摘箇所は76に及びました。2週間後には報告書を提出頂きました。 4.分譲会社(と施工担当者)との協議、そして工事へ ●理事会中心に折衝を重ねましたが、専門家の知識と経験に裏打ちされた的確な指摘が当初難色を示していた分譲会社や施工会社が逃げられない状況に追い込みました。 ○調査予備折衝 ・・ それは交渉のように始まったが・・ ・理事会予備折衝(報告書内容)・・ 素人集団、ゼネコンにあなどられる! ○専門家同席の折衝(1) ・・ TVカメラ下で調査結果報告と工事手順確認(顔は勘弁・・) ・専門家同席の折衝(2) ・・ 報告書に基づく工事手法提案と協議(専門家パワー!) ・理事会工事計画折衝 ・・ 工程表他実施詳細協議(居住者と作業者配慮は同等に) ・理事会工事進捗折衝 ・・ 理事会から工事順延要請(工事毎に適した時期がある!) ○理事会工事進捗折衝 ・・ ゼネコンから工事順延要請(急ぎません、遅れた方が・・) ・アフター工事(暫定)終了・・工期6ヶ月、2年目アフターは4年目に変更を合意 ●折衝当初は分譲会社責任を全面的に問う気負いが組合側にありました。しかしいわゆるアフ ター枠を越えた工事も要請しており、組合も費用負担に応じる姿勢を示すことで、相手方も 固さがとれ、円滑さを増しました。ことと次第によりますが、相手を追い詰めすぎず、実益 を確保することも交渉術かもしれません。 5.アフター工事最中における追加工事の取り組み・・自力で前進勝ち取る! ●工事が進むさなかに床ひび割3件、ドレン管破損等2件の相談が寄せられました。工事を実施している今がチャンスと分譲会社&施工会社と折衝を行い、全戸調査を組合が行うので、必要に応じてアフター工事を実施するよう要請し了解を得ました。調査票回収は51件中38件で、修繕は80箇所以上にのぼりました。施工会社と打ち合わせながら、組合が各戸の工事日時を決め、約5週間かけ実施しました。 6.2年目(3年目?)アフターに向けて ○理事会と居住者の関心を高めて・・マンション探偵団、専有部点検情報等駆使して ○専門家との協力共同を深めて・・アフターから始まる信頼関係構築の端緒として ○理事会の主体性確保して・・日常的に管理は理事会と居住者しかできないとの確信を ○分譲会社&施工会社とは節度ある関係を・・敵でも味方でもない「バランス感覚」 7.アフターは大(中・小)修繕工事への前哨戦(修繕への継続的関心こそ重要かも) ○継続性が求められる修繕工事・・アフターにも委員会が必要か総会で論議したい ○チャンス生かして修繕計画や積立金論議、そして中小規模工事の計画実施検討も ○成果あるアフター工事は修繕工事の実施時期を遅らせる・・積立金の節約 ○取り組み努力が実ると管理会社や分譲会社との力関係が変化する、自信がつく ○5・7・10年目点検や工事保障もある・・組合主人公で息の長い付き合いを追求
資料1 調査、分譲会社との協議、その後の展開 ○売主への打診 ・・ 腰を落ち着けて、さぁスタート ○調査予備折衝 ・・ 交渉のように始めたが・・理事会、ゼネコンにあなどられる! ○調査実施&報告書 ・・ チェックしながら理事会への実地レクチャーに感謝!! ○理事会予備折衝(報告書内容)・・ 「組合も費用負担応分に」で売主の姿勢が軟化! ○専門家同席の折衝(1) ・・ TVカメラ下で調査結果報告と工事手順を確認 ○専門家同席の折衝(2) ・・ 工事箇所の修繕対策提案と協議(専門家パワー!) ○理事会工事計画折衝 ・・ 工程表他実施詳細協議(居住者と作業者配慮は同等に) ○理事会工事進捗折衝 ・・ 理事会から工事順延要請(工事毎に適した時期がある!) ○理事会工事進捗折衝 ・・ ゼネコンから工事順延要請(急ぎません、遅れた方が・・) ○工事再開。ただし、土曜日曜は工事を行わない等生活尊重の工程を要請へ (5月) ○ベランダ苦情が発生し、ベランダ調査後の修繕工事を要請し了承 (7月) ○組合調査後、ベランダ修繕工事実施 (8月) ○ベランダ工事完了 (9月) ※所長と打ち合わせを行い完了点検調査の実施を見合わせ、1年後点検を含め2年目アフター工事を再度専門家導入で行うことを確認。所長が分譲会社に連絡して了承を得た旨の連絡をうける。 ※以上、工期約6ヶ月で1年目アフター修繕を終了した。2年目アフターを4年目に実施することで合意。工事の出来映え確認のため、1年後点検の実施を確認。 資料2 アフターサービス調査、及び工事等に係る書類、他 1.建物調査報告書(専門家) 2.調査報告に対する評価と対策(施工会社) 3.「共用部補修工事安全施工計画書」2005年10月提出 全113ページ 1)施工図 4.ベランダ不具合調査票と報告書(組合) 1)調査表は以下のような簡単なものです。 名前( ) 号室 2.天井と床の部分に問題はありませんか。 3.手すり・壁部分に問題はありませんか。 4.その他の部分に問題はありませんか。 2)「1」の結果、以下のような瑕疵・不具合等83箇所の回答がありました(例示)
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