エレベーター保守契約の謎


  管理会社経由の契約(間接契約)と、保守会社との直接契約。

  管理会社経由の契約(間接契約)
   管理組合と管理会社とが保守契約(間接的に)を締結している。
   エレベーター保守会社とは、間接契約となる。

   <メリット>   (管理会社の言い分です。本当にそうでしょうか?)
    ・管理会社が、他施設と一元的に責任を持って管理を行う。
    ・管理会社が、他管理物件(他マンション)との契約と併せて交渉するので、
     スケールメリットが出るので低価格で契約出来る。
    ・理事会は、ともかく、管理会社と交渉するだけで済むので楽である。

   <デメリット>  (管理会社の言い分を信じられないのはなぜ?)
    ・管理会社に、契約経費(マージン)を支払わなければならない。
    ・不具合対応に、管理会社経由なので、対応時間が余分にかかる。
    ・管理組合には保守会社との契約書が存在しないので、契約仕様(詳細)がわからない。
     管理組合の無関心を助長する。


  保守会社との直接契約
   管理組合がエレベーター保守会社と直接契約を締結している。

   <メリット>
    ・管理会社へ契約経費(マージン)を支払わないので、割安になる。
    ・不具合発生時に、直接連絡をとるので、対応が早い。
    ・契約書を管理組合と保守会社とで締結しているので、契約仕様(詳細)を把握出来る。
    ・管理組合がエレベーター保守に関心を持ち、適正な管理に成り易い。

   <デメリット>  (管理会社の言い分です。本当にそうでしょうか?)
    ・管理会社が持つ、スケールメリットを契約に反映出来ないので、割高な契約になる。
              (直接契約に変更した管理組合は、全て経費削減出来ています。)
    ・理事会が契約交渉しなければいけないので、わずらわしくなる。
              (最初の契約締結時に交渉するだけで、後は自動更新契約です。)
    ・不具合発生時に、管理会社は責任を持たない(責任を持てない)。
              (管理会社との管理委託契約には、管理員業務として(2)点検業務―
               諸設備の運転及び作動状況の点検。(3)立会業務―外注業者の業務
               の着手、履行の立会い。 があります。管理会社には責任があります。)

   北海道マンションネットは「保守会社との直接契約」を提唱しております。



  メーカー系保守会社との契約?独立系保守会社との契約?

  メーカー系保守会社との契約
   三菱・日立・東芝・オーチスなどの、製造メーカー系列の保守会社。

   <メリット>
    ・製造物責任法(PL法)があるので、責任範囲が曖昧にならない。
    ・メーカー独自の部品でも、在庫を豊富に抱えているので、短期間で修理可能?

   <デメリット>
    ・ともかく、価格交渉には強気である。独立系と比較して割高。
    ・メーカーの製造物不備を発見しても、隠蔽する体質がある。
    ・官公庁のエレベーター保守を多く抱えているので、地震発生時に官公庁を優先して、
     民間マンションが後回しになる。
              (平成15年9月の札幌での地震時には、メーカーによりこのような対応がみられた。)


  独立系保守会社との契約
   北海道では、SEC・STEP・JESなど。

   <メリット>
    ・価格交渉によりメーカー系よりも割安になり易い。

   <デメリット>
    ・メーカー系と遜色ない保守体制と宣伝しているが、なんとなく不安。
              (問題ないとも、問題があるとも言える自信がありません。)

   平成15年10月24日に公正取引委員会が公表した、
    「マンションの管理・保守をめぐる競争の実態に関する調査」があります。

   管理組合にとって、メーカー系か?独立系か?の答えは、まだ出ていません。


   ひとつのヒントになるかと考え、第2回セミナー(平成15年10月4日)において、
   アンケートをとりました。集計結果をご覧下さい。
    「エレベータについてのアンケート集計」
                  セミナー参加者、110名中46名の方が回答してくれました。
                  独立系保守会社と契約されている方が、約3割もありますが、
                  セミナー参加者の管理意識が高いのでこのような数字ですが、
                  マンション業界全体では、1割にも達していないようです。